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エクシリア概要 テイルズ オブ エクシリア テイルズ オブ エクシリア 対応機種:PS3 発売日:2011年9月8日 固有ジャンル:揺るぎなき信念のRPG 主題歌/歌手:progress/浜崎あゆみ メインキャラクタデザイン:藤島康介&いのまたむつみ 開発:テイルズスタジオ 初回予約特典:ジュード、ミラのマスコットチャーム4種類(ランダム封入) + クレス(ジュード)&スタン(ミラ)衣装プロダクトコード + カスタムテーマ10種
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ネタページ:他テイルズネタ(TOB) ファンタジア魔王ダオス レアボード エターニア デスティニー2シグレの技名 ミニゲーム「配膳」 リバースサレトーマ 「質問に質問で返すのは感心せんな」 ポチョムサン アガーテ杯 ドネラ レジェンディアマウリッツ織 グリュウネ モフモフ釉 イノセンスイリアーニュの赤葡萄心水 ハーツ心水 ガンドコ 天才画家ベリル・ベニト エクシリアジュードとミラ プリンセシア シルフモドキ ゼスティリアウェイストランドという世界 TOSラタトスクの騎士テネブおじさん 歴代キャラコスチューム アタッチメント 異海探索 名称など ファンタジア 魔王ダオス アイゼンの持つコインに刻まれた文様中の人ネタでもある レアボード フィールドをすばやく移動できる乗り物で、ノルミン聖隷の力で空中に浮く。 レアバードはいわゆる飛空艇的な空を飛ぶ乗り物。シンフォニアにも登場。 エターニア バンエルティア号。 デスティニー2 シグレの技名 繋げるとロニの秘奥義「震天裂空斬光旋風滅砕神罰割殺撃」(嵐月流・鴟梟と嵐月流・荒鷲を除く)。 ミニゲーム「配膳」 配膳ゲームの音楽が同じ。 リバース サレトーマ 赤茶色の茎や葉に紫色の花がつく野草。 その絞り汁は高熱によく効き、壊賊病の特効薬となる。 ラズベリーのような良い匂いと裏腹に、味は酷くマズイ。 花言葉は「偽りの共存」。 言うまでもなくリバースの最悪コンビ、サレとトーマのこと。ラズベリーはサレのラズベリーグミ、花言葉はサレの死に際の台詞から。 「質問に質問で返すのは感心せんな」 アイゼンがしばしば口にする。 ユージーンの口癖。 ポチョムサン 古代アヴァロスト語の解読の際にライフィセットが口にする単語。繰り返して読むと「忌み名の聖主」の意味になる。 ポチョムさんとんち話の主人公。ヴェイグの愛読書でもある。この話の真髄を堪能できるのは、酸いも甘いも知り尽くした熟年世代になってかららしい。これ以外にも、古代アヴァロスト語の解読の際はたくさんの歴代ネタが絡む。ミラミュゼが「パレンジ美味しい」、「親はトマト、子はナスが嫌い」、ロニカイルが「へそ出し」、クルスニクが「くり抜く」等。 アガーテ杯 ねこにんの里で開かれるニクキュウプロレスの無差別級・種族不問のトーナメント戦 アガーテのこと。愛しの彼との種族の違いを悩んでいた。 ドネラ 語頭に「ド」をつける闇商人。 特徴がサレがヴェイグたちを始末するべく放った王の盾の刺客ドネルと同じ。 レジェンディア マウリッツ織 ライフィセットのリュックサックはこの材質で作られているらっしい。 何度セネルたちにぶちのめされてもなぜか生きているしぶとい爺さんの如き頑丈さ。 グリュウネ クロ―ディン王時代の陶芸家。作品としては『ミヅガメ』 パーティキャラであるグリューネから。 モフモフ釉 アイゼン曰く上記の壺『ミヅガメ』にはモフモフ釉が壺の表面に塗られ、その躍動感を示している…らしい。 しゃべるラッコの種族「モフモフ族」から。 イノセンス イリアーニュの赤葡萄心水 イリアのこと。ルカレラチーズとの相性は最高だとか。 ハーツ 心水 20歳にならないと飲めない飲み物、つまりお酒 琥珀心水はコハク・ハーツ。いばら姫はリチアのことで、エメラルド色なのは彼女の髪の色に由来する。 ガンドコ ベンウィックのセリフの中に「ガンドコ」が登場するが、これはシングの口癖。 天才画家ベリル・ベニト アイゼンが蒐集した芸術品を語る中で名前のみ登場。 そのまま彼女のことである。 エクシリア ジュードとミラ 終末の使者により導かれた存在。 エクシリアの主人公。今作にゲスト出演。 プリンセシア ベルベットの姉、セリカが好きだった花。花言葉は「かけがえのない宝物」「幾幾年も健やかに」。 ベルベットは「裏切り」であるともする。 エリーゼの両親が娘を想って、本来の自生地ではない寒冷地のモン高原で懸命に育てていた花。エクシリア2では、ベルセリアと同じくビズリーが亡き妻の墓に献花として所望していた。 シルフモドキ とある北方の島だけに生息する鳥。しつけるのは難しいが、伝書鳩になれる。 アルヴィンが多用していた鳥。アグリアも飼っていた。 ゼスティリア ウェイストランドという世界 はるか先の未来にて、グリンウッドと呼ばれる大陸 アイフリードの存在やアイゼンの年齢から、ゼスティリア本編から約1000年前であると思われる。状況証拠から、ゼスティリアの時代に定義されている言葉ではアスガード統一期と推測される。 TOSラタトスクの騎士 テネブおじさん エレノアの近所に住んでいたおじさん。面白いことばかり言っていた。 テネブラエが擬人化した姿。ではない。 歴代キャラコスチューム ベルベット:ルーティ(TOD) ライフィセット:リチャード(TOG) ロクロウ:ルドガー(TOX2) アイゼン:ヒューバート(TOG) マギルゥ:アーチェ(TOP) エレノア:ナタリア(TOA) アタッチメント ヴェスペリア:暴走男(ユーリのぬいぐるみ) グレイセスf:だっこソフィ エクシリア:いつでもジュード、いつでもミラ エクシリア2:いつでもルドガー シンフォニア(PS3版):いつでもロイド ラタトスクの騎士(PS3版):いつでもマルタ ゼスティリア:本読みスレイ未来の人物のアタッチメント…タイムパラドックスだ! 異海探索 存在まるごとが歴代ネタの宝庫となっている。詳しくはこちら。 名称など 各町の宿の名前はファンタジアに登場した精霊や魔族(「監獄島の寝床」であるタイタニアは除く)。また、店の名前はテイルズキャラ名(闇商店『ブラッドバタフライ』除く)。アバル:万屋バークライト、万屋ガイアス(幻時) ヘラヴィーサ→ルナの微笑み亭、武具屋ケルヴィン ビアズレイ→安寧たるシャドウ亭、武具屋フォーマルハウト ゼクソン港→マクスウェルの集い亭、武具屋デュナミス、万屋ガイアス(四聖主復活後) ローグレス→オリジンの言祝ぎ亭、武具屋ワイルダー カドニクス港→ノームたちの大騒ぎ亭、武具屋クロウ レニード→アスカのはばたき亭、武具屋シャンドル イズルト→ウンディーネの歌声亭、武具屋ガルディオス ハリア→轟きのヴォルト亭、武具屋ベルフォルマ(期間限定、シナリオが進むと利用不可) ストーンベリィ→舞い踊るシルフ亭、武具屋ハーツ タリエシン→グレムリンの悪戯亭、武具屋カペル メイルシオ→イフリートの雄叫び亭、武具屋タイガーフェスティバル(すぐに購買部チャット&パティに差し替わる) ねこにんの里→プルートの誘い亭、武具屋ヴィントスヴェント
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TOSラタトスクの騎士概要 テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士- テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士- 対応機種:Wii 発売日:2008年6月26日 固有ジャンル:響き合う心を信じるRPG 主題歌/歌手:二人三脚/ misono メインキャラクタデザイン:奥村大悟、藤島康介 開発:テイルズスタジオ 初回予約特典:「ドラマチックDVD 劇団シンフォニア 学園篇」 TOSの続編(2年後)ちなみに、当初は400年後の話にする予定だった。 後に公式からエスコートタイトル認定(=シリーズの主要作品ではない扱い)された。 25周年に伴って分類はオリジナルタイトルに再認定された。 テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック 対応機種:PS3 発売日:2013年10月10日 固有ジャンル:響き合う心を信じるRPG 主題歌/歌手:二人三脚 ver.2013/misono メインキャラクタデザイン:奥村大悟 開発:トライクレッシェンド 初回予約特典:ufo描き下ろしグリーティングカード(裏面にパーティキャラ声優陣のサイン)、主演声優メッセージ映像、PS3用カスタムテーマ15種 Wii版のHD画質化に加え、誤字・脱字の修正やバグの修正が行われている。北米版での要素を追加した以外はほぼ日本版そのままである。
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目次 サウンドトラックテイルズオブエクシリア2 オリジナルサウンドトラック ドラマCDアンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2013 Summer アンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2013 Winter アンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2014 Summer アンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2014 Winter アンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2015 Winter ドラマCD テイルズオブエクシリア2 双極のクロスロード サウンドトラック テイルズオブエクシリア2 オリジナルサウンドトラック +内容紹介【Amazonより引用】 シリーズ累計1400万本以上をほこるバンダイナムコゲームスの大人気RPG『テイルズ オブ』シリーズの最新作 「テイルズ オブ エクシリア2」の劇伴サウンドトラック。 オリジナルサウンドトラックの為に描き下ろされたジャケットに、 DISC枚数3枚にも及ぶ「テイルズ オブ エクシリア2」の世界で流れる音楽を多数収録した作品となる。 参考リンク(Amazon) ドラマCD アンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2013 Summer +内容紹介【Amazonより引用】 ルドガーは、借金返済に協力するジュードたちと成り行きでクランスピア社に向かう。 そこで、リドウから思わぬ仕事を与えられるが、その一方で、 精霊の幽霊が出るという噂をレイアたちは調べることになり… 「頑張れ新人エージェント」他、2編のショートドラマを収録。 参考リンク(Amazon) アンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2013 Winter +内容紹介【Amazonより引用】 ユリウスが訪れた分史世界。 この世界では、ルドガーがまさにクランスピア社の入社試験を受けるところだった。 しかし、ここでのクランスピア社は、執事喫茶になっていた。ユリウスは兄心で結果を見届けようとするが… 「執事の心得」他、2編のショートドラマを収録! 参考リンク(Amazon) アンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2014 Summer +内容紹介【Amazonより引用】 雑務(マルチ)エージェントとして分史対策室で働くイバル。 意を決して、分史世界に行くことを申し出るが、あえなく却下される。 ジュードに頼みづらいイバルは、ルドガーを利用することを考えるが… 「分史世界へ連れてって」他、2編のショートドラマを収録! 参考リンク(Amazon) アンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2014 Winter +内容紹介【Amazonより引用】 ルドガーの身を守るために、バランに伝言を依頼するユリウス。 その内容は、「クランスピア社で行われる鍋会に参加するな」というものであった。 不可解な依頼に困惑するバランに、ユリウスはその危険性を話し始めるのだが… 「みんなで鍋を食べましょう(仮)」他、2編のショートドラマを収録! ジャケットはufotable 描き下ろし。 参考リンク(Amazon) アンソロジードラマCD テイルズオブエクシリア2 2015 Winter +内容紹介【Amazonより引用】 ミュゼが何かを悩んでいるらしい。ルドガーたちが話を聞いてみると、 どうやら最近ガイアスの様子がおかしいとのこと。果たしてガイアスに何があったのか? ルドガーたちはこっそり彼の後を追うことにするが… 「ガイアスの災難」他2編のショートドラマを収録! 参考リンク(Amazon) ドラマCD テイルズオブエクシリア2 双極のクロスロード +内容紹介【Amazonより引用】 ビバ☆テイルズ オブ マガジンに連載されているコミック「テイルズオブエクシリア2双極のクロスロード」のCDドラマ化。 ゲームでは語られない『TOX』『TOX2』2作品の空白の1年間を埋めるミッシングリンク・ストーリー。 (収録 約60分) PartⅠ 参考リンク(Amazon) PartⅡ 参考リンク(Amazon)
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目次 Daisy×Daisy チズノアリカ/私の生きる意味 【初回限定盤(CD+DVD)】 Daisy×Daisy チズノアリカ/私の生きる意味 【初回限定盤(CD+DVD)】 チズノアリカは、ダイスアドベンチャーのイメージソング。 本DVDに、「テイルズ オブ ザ ワールド ダイスアドベンチャー」プロモーション映像(第1弾)が入っている。 参考リンク(Amazon) +CDの内容紹介【Amazonより引用】 Daisy×Daisyのニューシングル「チズノアリカ/タイトル未定」(両A面シングル)が発売決定! 「チズノアリカ」が、バンダイナムコゲームス「テイルズ オブ ザ ワールド ダイスアドベンチャー」 テーマソングに決定!! 「チズノアリカ」は2011年11月16日にリリースされた ファーストアルバム「Daisy×Daisy」に収録されておりますが、 バンダイナムコゲームスが来春にサービス開始を予定しているブラウザーゲーム 「テイルズ オブ ザ ワールド ダイスアドベンチャー」のテーマソングに決定、 シングルとしてリリースいたします! 「テイルズ オブ ザ ワールド ダイスアドベンチャー」とは・・・ 全世界1300万本以上の売り上げを記録しているバンダイナムコゲームスの 人気ゲーム「テイルズ オブ」シリーズの新ブラウザーゲームで、 シンプルで奥深いRPG風ボードゲームです。 http //dice.talesweb.com/ ニューシングル「チズノアリカ」は両A面シングルで、同時収録される新曲「タイトル未定」に関しても何やら 大掛かりなコラボレーションが進行している・・・様子です。 こちらの続報もお楽しみに!!
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ポイズンテイル(ぽいずんている) 登場作品 + 目次 デスティニー2 関連リンク関連種デスティニー2 ネタ デスティニー2 作中説明 No. 180 種族 甲殻類 Lv 20 HP 2331 攻撃 344 防御 183 知性 21 命中 141 回避 109 幸運 6 SP回復 91 SP軽減 42 TP回復 0 TP軽減 0 防御回数 9 重量 EXP 63 ガルド 54 属性防御(%) 地 0% 水 -19% 火 +57% 風 0% 光 0% 闇 0% 特殊耐性 - 落とすアイテム パナシーアボトル(28%)アーメット(1%) 盗めるアイテム パナシーアボトル(44%) 出現場所 トラッシュマウンテン (※基準はノーマル 落とす(盗める)アイテムの数値は落とす(盗める)確率の基本値) 行動内容 総評 トラッシュマウンテンに出現する丸まったサソリ型のモンスター。 ▲ 関連リンク 関連種 デスティニー2 デザートベリー ▲ ネタ 名前は英語で「毒の尾」という意味 ポイズン(英:poison)=毒 テイル(英:tail)=尾、尻尾 ▲
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Tales of mirage - next litle memory - テイルズオブミラージュ -ネクストリトルメモリー- 【OPテーマ】水樹奈々 - Nostalgia ジャンル 君を守り抜くRPG
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「説明書」は我らを知ってもらう上で重要なものとなるゆえ、作成を推奨する。 考え方 他の者との相違点 己の信念 等々、記載することで不要な争いも防ぐことができよう。 また、我らと関わりを求める者は、「説明書」に目を通すように。読まずに何らかの問題が起こったとて、それは己の責任になるのだから、な。 使用する場所や何を記載すれば良いか迷う者があれば、参考までに下記を参照願いたい。 【プロフィール作成サービス】 ツイプロフィール Flavors.me 前略プロフィール livedoorプロフィール 【記載内容】 注意 注意事項を記載する。 「非公式な存在」であること、「公式とは関係のない」旨を記載するといいだろう。その他、特に注意を求める事項はここへ。 例:このアカウントは非公式なりきりアカウントです。公式とは一切関係がありません。なりきりアカウントが苦手な方はご注意ください。 仕様 自らがどのような存在かを記載するとわかりやすいだろう。 特に「キャラ崩壊」や「夢」「腐」の対応や仕様の場合は、それを苦手とするものがいるゆえ、どの程度それがあるのかを記載することを推奨する。 例:キャラ崩壊、夢、腐/百合(これらは別項で説明および例を挙げる) フォロー、フォローバックについて 自らをフォローする際もしくはフォローを返す際、基準がある場合はここへ。 自らが苦手とし、フォローバックを行わない基準がある場合にも記載するといいだろう。 例:フォローはご自由に。なりきり(ジャンル外含め)、一般問わず、テイルズ好きとわかる方のみフォローを返します。 ブロック どのような基準でブロックを行うかを記載するといい。 「フォロー、フォローバック」にも当てはまるが、フォローする側はここに記載された内容に己が当てはまらぬか、しっかりと確認するように。 例:数増やしや宣伝、スパムと思われる方はブロックします。 その他 上記に当てはまらない項目を記載するといいだろう。「恋人、家族関係」や「企画」の有無など、記載が必要な者はいるだろうな。 例:家族関係/○○(相手ID)、企画/幼児化、大人化 無論、これらの内容がすべてではない。各自、必要なものは適宜追加し、作成することを推奨する。 なお、 内容に変更がある場合は、すみやかに変更し告知および掲示するように。 (文責:ダオス)
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テイルズ オブ ハーツ アニメムービーエディション/CG ムービーエディション 【ているず おぶ はーつ あにめむーびーえでぃしょん/しーじーむーびーえでぃしょん】 ジャンル 一般 ロールプレイングゲーム アニメムービーエディションCGムービーエディション 公称 心と出会うRPG 対応機種 ニンテンドーDS メディア 2GbitDSカード 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ナムコ・テイルズスタジオ 発売日 2008年12月18日 定価 6,650円 プレイ人数 1人 レーティング CERO B(12才以上対象) コンテンツアイコン 犯罪 判定 アニメ 良作 CG 良作 (管理人裁定による) ポイント 携帯機で本格的なテイルズを実現ムービーだけ異なるバージョン商法違和感だらけのリアル調CGムービーシリーズ最後の2Dテイルズ テイルズ オブ シリーズ 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 CG版について 総評 余談 概要 テイルズ オブシリーズの1作。テイルズスタジオ初の携帯機オリジナルタイトルである。 キャラクターデザインはいのまたむつみ。OPテーマは『テイルズ オブ デスティニー』のDEENが再度担当した。 特徴 PS2版『デスティニー』の戦闘システムを踏襲した上で、行動のためのパワーソースを「CC(チェインキャパ)」というポイント制から「EG(エモーショナルゲージ)」というゲージ制に変更。 EGは青と赤の2色のゲージで表現され、青ゲージでは特に問題ないが、EGが最大値の半分を超えゲージが赤くなると受けるダメージが増え、EGが最大値の状態でガードをするとEGが半減した上で必ずガードブレイクしてしまう。 これにより、青ゲージのままでは技を長く連発できず、かといって赤ゲージでは敵の攻撃に注意しなければならないという駆け引きを生み出している。 PS2版『デスティニー』では術技が便利すぎるために使用するメリットが全くなかった通常攻撃に、長押しで力を溜めて発動する「相手のガードを崩す『ガードブレイク』」や特定のアクセサリーを装備することで発動が可能な「敵のアイテムを盗む」「異常状態にさせる」など様々な効果を追加している。 ちなみに溜め攻撃自体は初のDS作品である『テンペスト』で既に登場しているが、戦闘システムの都合上一種類しか出せなかった『テンペスト』に対して、4方向全ての攻撃に対応している点が異なり、同作で消化不良気味だったシステムを上手く昇化出来ているとも言えるだろう。 戦闘中のアクションも二段ジャンプ可能な「エアリアルジャンプ」高速で後退出来る「バックステップ」や、空中でもある程度行動可能な「エアステップ」等のスキルの搭載でよりスピーディかつ緻密な操作が可能となり、2Dの戦闘フィールドを縦横無尽に駆け回りながらの戦闘はDSテイルズとしてはかなり爽快感がある。 「コネクトパネル」 戦闘中、下画面に設定したキャラクターの技が並んでおり、それをタッチする事でCGを消費し、そのキャラクターに術技を使わせる事が出来る。プレイヤーキャラの5,6番目の術技や戦闘参加中の仲間の術技をセットする事でいわゆる「ショートカット」の操作を行う事が出来る他、戦闘に参加していないキャラを「援護攻撃」という形で参加させることが可能。条件をそろえればシリーズキャラやナムコキャラを呼び出すことも可能。 当初はセットできる術技は少ないが、使用していくにつれてどんどん増えてゆく。 特定の援護攻撃と操作キャラクターの術技をタイミングよく合わせると「合技」という二心一体の技に昇華し、より強力な攻撃となる。一応これに近いシステムは過去作では『エターニア』の「協力技」が存在しているが、4種類のみだったあちらとは異なり21種類と大幅に増加している。 武器「ソーマ」を進化させていくシステム「ソーマビルド」。 敵を倒したりフィールドで手に入る「素材」を使用することで、能力を向上させる「パラメータスキル」・特殊アクションを発動する「アクションスキル」・特殊効果を付加する「サポートスキル」・術技を習得する「バトルスキル」を習得させることができる。 「ソーマエボルブ」ではパラメータ・サポートスキル重視の「赤」と、パラメータ・バトルスキル重視の「青」に加え、サポート・バトルスキル重視の「緑」の内1つを選んで形態を変化させていく。 ソーマ以外の装備品はアクセサリしか存在せず、武器防具の買い替えや装備変更の面倒さを取っ払っている。 またこれらの育成システムがメインの為か、LVUPでのパラメーター上昇値はかなり低くなっている他、LVによって新しい術技やスキル等を習得する事も無い。 キャラクター同士の結束を強め、様々な恩恵を与える「ソーマリンク」 「ソーマを持つ者同士が結束を固めるとソーマ同士に特別な繋がりが生まれ、ソーマの威力が上がる」という設定で、ストーリー上中盤以降で大きく取り沙汰されるが、戦闘でも影響を及ぼすシステムとして扱われる。本編中のスキットでの選択肢や戦闘メンバーとして参加させる、合技を使うなどでキャラクター同士のソーマリンクの値が上昇していき、一定値以上になるとソーマビルドでは覚えられないサポートスキルやパラメータスキルを習得できる。 要するに、『シンフォニア』の好感度や『イノセンス』の絆値の発展版とも言うべきシステムで、それらとは異なりスキル取得に関わるという関係で戦略に組み込みやすいのが特徴か。 「治癒石」 シリーズお馴染みの「料理」システムの本作版と言えるシステム。序盤で入手出来る治癒石に「発動条件」「HP回復量」「付加効果」を設定し、戦闘中に発動条件を満たした場合に味方のHPを回復したり、ステータスを上昇させたり敵のステータスを引き下げる事が出来る。あらかじめフィールドや町で使用し、全快した上で追加効果の恩恵を受けたまま戦闘する事も可能。 最初は設定できる条件等は少ないが、各地にある「治癒石屋」にてそれらを購入する事でカスタマイズ項目を増やしていく事になる。 治癒石には「ヒールエナジー」という値が設定されており、これが尽きると回復効果を発動できなくなってしまうが、フィールド上にある「治癒原石」や治癒石屋、スピルメイズでの宝箱等で容易に回復できるため、よほど無計画に使用しない限り枯渇するような事は少ない。 戦闘中は最大5回まで治療石を発動させる事が可能で、初心者もガルドを貯めれば回復のゴリ押しで勝ち進める事が出来、敵の攻撃力やクリティカル率が尋常でない程に跳ね上がる高難易度でも欠かせない存在となる。 「スピルリンク」 ソーマの持つ機能の一つで、「悩みのある人間の心(*1)の中に入り込んで、その原因を探る」という設定で、「スピルメイズ」と呼ばれるダンジョンを進んでゆく。本編では勿論、サブイベントや話しかけたモブキャラに特定のアイコンが付く事があり、そのキャラクターに話しかけるとスピルリンクする事が出来る。 スピルリンク出来るキャラクター、クリアしたキャラクターは別個の項目にまとめられ、一度クリアしたキャラクターのスピルメイズには記憶陣の上に限って何度でも挑戦できる。 スピルメイズはランダムダンジョンであり、「リンクカウンター」と呼ばれる所謂歩数制限がかかっている。徘徊するモンスターとの戦闘に勝利したり、所々にある赤色の宝箱から補給するなどしてリンクカウンターが尽きないようにしながら最奥地に進んでゆく。 …しかし、色々と調整不足な点が見られる。詳しくは後述。 評価点 『イノセンス』の倍の容量となる2Gbitカートリッジを採用した事で、開発当初のコンセプト通り、据え置き機に迫るほどの大ボリュームとなった。 『イノセンス』までには無かった作中ムービーやイベント&スキットでのボイスも据え置き機程ではないが実装されている。シナリオ自体のボリュームも大幅に増加し、此処については据え置きシリーズ作品に比肩する程。 以前のDS作品『テンペスト』はディンプス、『イノセンス』はアルファ・システムによる外注作品で、本家テイルズスタジオ製作の本作には相当な期待があったのである。そして、本作の完成度は概ねその期待に応えたと言えよう。 『眠り姫』の御伽噺をモチーフにしたストーリー 複雑でダーク寄りだった昨今の作風から一転して王道路線になっている。これといった斬新さやインパクトにこそ乏しいが、安定しながらも適度な起伏や見せ場も多く好評。 キャラグラフィック面も『イノセンス』迄のポリゴンではなくドット絵に変化しているが、中々の造詣。 DSはスペック上人物の精密なポリゴンを描ききるのは難しく、「テンペスト」「イノセンス」ではその造形の粗さも問題となっていたが、ドット絵になった事でキャラクターの造形はデフォルメこそ利いているが充分整ったものになった。 フィールドや町、ダンジョン等でのドット絵は小さめだが、戦闘中のドットは些細な表情の変化やリアクション、アクション時の躍動感等をしっかりと表現している。 戦闘以外の上下画面を生かした演出・システム 前作までのムービーでは上画面のみを使用した物になっていたが、本作のオープニングでは上画面のみならず下画面にもムービーが表示される仕様になっていて、当時のニンテンドーDS作品では当たり前になりつつあった上下ぶち抜きの大迫力のシーンはともかく、上下画面それぞれ別の場面が映るシーンの存在もあってか演出面もグレードアップ。 また、本作では街道やダンジョンでも下画面にマップが表示される様になった為、前2作と比較してダンジョン内での迷いやすさも大幅に軽減されていると言える。 個性的なキャラクターたち。 一見華麗なのに『エターニア』のファラも顔負けな格闘少女っぷりを見せ、故郷では訛りがすごいコハク、普段は粗雑な態度で、作中で「シスコン」と称されるほどに妹想いだがいざという時には頼れる兄貴のヒスイなど、魅力のあるキャラクターは本作でも健在。中でも18歳で身長148cm、一人称は「ボク」で舌足らずで童顔な女性・ベリルの特異さが際立っている。 性格もまた、見た目に似つかない俗物ぶりでメンバーのムードメーカーとして存在を発揮する。 主人公のシングはありがちな主人公の見本のような性格だが、逆にそれが「無個性が個性」というネタになっている。 だが決して没個性的な訳ではなく、シナリオの随所で幾度も身を挺してヒロインや仲間を救い、時に理屈でなく自分の身体を盾にして相手の荒んだ心に訴えかける等、正統派熱血主人公の鑑とも言える活躍を見せ、シリーズでもトップクラスに色恋沙汰に敏感な主人公でもある。そしてこれまでテイルズ主人公の初期技として登場してきた「魔神剣」「蒼破刃」をどちらも覚えない(「蒼破刃」は仲間との合技でなら使える)。 また、近年シリーズ作品でよく見られる拒絶や賛否両論を引き起こすような尖った性格付けや極端な描写が少ないのも評価点。それ故に、それらの作品から本作に入ったプレイヤーの中からは「久々に安心してキャラ達を見れる」等の意見も。パーティー全体の雰囲気も最初こそとある事件によって若干ギスギスしているが、それでもさほど刺々しいものではなく、全体で見れば安定した結束力と明るさを見せてくれる。 メインキャラ勢だけでなく、敵勢力やサブキャラクター達の性格や描写も作り込まれており、シナリオを盛り上げ、時に掘り下げてくれる等存在感が大きい。歴代シリーズにおける漆黒の翼に当たるカルセドニーら十三小隊もNPCキャラながらそれぞれ性格や描写が作りこまれており、序盤こそ立場上敵対しているが中盤の大きなイベントを境にシング達と共闘関係を築き上げ、かけがえの無い「仲間」としてストーリーに大きく関わることとなる。 特に隊長であるカルセドニーは、敵キャラで数少ない専用BGMと秘奥義とカットインが与えられており、PTメンバー以外で唯一スキットで参加し、ED中で他のPTメンバーと同じ一枚絵が表示される、終盤でも彼絡みのサブイベントが幾つか用意されている事などから、元々はパーティメンバーとして加入する事が想定されていたと思われる箇所がある。 賛否両論点 後半からストーリーに回りくどい箇所が出始め、主人公よりもあるNPCに焦点が傾く展開になりがち。 無駄に広大なダンジョンが出てきたり、短いダンジョンでもちょっとしたイベントを律儀に解決する為何度も同じところを往復させられたり…と、明らかに水増し感が漂っている。 複雑なダンジョンやイベントを経てようやく手に入れた手段等が悉く無駄に終わる展開もあり、ダンジョンの仕掛け等に苦労した身としてはやるせない気分になる場合も。ただその中でも見せ場と言えるイベントも多く、決して退屈なだけではない。 グレードショップの仕様について 本作のグレードショップでは過去に購入経験のある項目やゲーム本編で取得済みの特定アイテムは購入額が0になる仕様になっていて、最終的に全ての要素をグレードを使わずに引き継ぐ事が可能。 この事については、ライトプレイヤーからは「わざわざグレードを稼がずに楽に周回プレーが出来てうれしい」という意見が多いが、やり込み派からは「高次周ではグレードを稼げなくなり、コンボボーナス経験値やグレードを消費するミニゲーム等も存在しない事も相まって高難易度に挑戦する意味が無くなる」という意見が存在している事から賛否両論である。 通信要素の削除 前作、前々作ではワイヤレス通信を行う事で協力プレーを行う事が出来たが、本作ではその要素がバッサリと削除され一人用ゲームになってしまった。 問題点 PS2版『デスティニー』と同じくボタン連打のみで簡単にコンボがつながってしまうため、戦闘は依然として作業的。下に記すような対策はされているが、多くが容易に解決出来てしまう。 ハメ技のレシピ量はシリーズ随一。「星塵絶破」「翔星刃」「スラッシュからぁず」「マーメイドジュヌ」「真空裂斬」など、さほど工夫も無く技1つで手軽にコンボが成立する特技が多くのキャラに備わっている。 特に主人公のシングはコンボパーツに最適かつ強力な特技が目白押しで、初心者でも重い相手でない限り「翔星刃」を連発していれば大抵の敵大抵の敵を空中に押し上げた上で無双できる。星塵絶破もヒット数の関係でかなりのダメージが出るため、大きめの相手に対してはこれを連発するのが最適解となってしまう。 空中戦を重視しているシステムの為か、地上でハメ続けると敵に無敵判定が出てコンボを抜けられてしまう反面、空中ではそのような制約が一切無い為、余計に空中でのハメ戦法に拍車をかける結果となった。 その都合上、浮きやすい敵と浮かない敵とで体感的な強さの差が激しい。だがそれも中盤以降手に入る状態異常を与えるアクセサリー等である程度解決可能。(ある程度工夫は必要だが) 取得グレードに関しても地上コンボではほとんど上がらないのに対して空中コンボだと飛躍的に上昇するため、意図的に空中コンボ優遇のバランスにしたのだと思われるが、そのせいでワンパターン化や敵の強さに関する歪みが出来てしまっている。 なお、今作はラスボスも隠しボスもよく浮く。よって空中コンボが決まりさえすればラスボスも隠しボスも簡単に倒せてしまう。もっとも、両者とも鋼体が強力かつ動きも俊敏で戦闘フィールドを縦横無尽に駆け回り、更に多くの攻撃に一瞬無敵判定が付くのでハメられる状態に持ち込むのは決して容易ではないのだが。 ただ中には地上空中問わずハメている最中に問答無用で無敵判定が出て脱出、反撃するというとんでもない仕様のボスも存在する。 逆に、このボス相手には秘奥義以外でコンボを繋ぐ事がほぼ不可能なためまとまったダメージが与えられず、今度は不毛な長期戦を強いられてしまう。 作戦等でCPをその場に固定させる事が出来ない。仮に魔法使い系キャラを隊列の一番後ろに設定し、攻撃等をしないよう作戦で指示しても敵が迫ったりすると勝手にそこら中を動き始めてしまう。これによって従来の2Dテイルズ作品のように「後衛1~2人を動かさず魔法やアイテム使いして、残りの前衛だけで敵の足止めをする」という戦法が困難になってしまった。 キャラが勝手に動き回ることで勝手に敵陣のド真ん中に来てダメージを受け続け、彼等分の回復にまで常に気を配らなければならなくなる為、従来作品のような戦法をメインにしようとするなら結構なストレスになりかねない。 ボス戦だとこちらの秘奥義の威力が3割にまで減るという仕様があり、ボス戦で秘奥義をダメージソースにしづらい。 コンボボーナス経験値が存在しない。 その戦闘中のヒット数に応じて経験値が一定数上乗せされるシステムで、シリーズではお馴染みの要素だった。これによって多段コンボを決めることでの実利が大きくなり、戦闘でのコンボを稼ぐ意欲を促していた。しかし本作にはそれが無く、称号の入手や取得グレードの増加以外でのコンボを決める旨みが減ってしまった。 グレードや称号と違い、経験値は目に見えて分かる上攻略上大きく貢献しているので、このオミットは地味に響く。 リメイク版『デスティニー』から変化の少なさ。 各種システムや仕様の変化で差別化はされているが、それでも戦闘時の雑魚敵のモデルも相変わらず『D2』『リバース』からの流用が大半を占めていて新鮮味が無く、戦闘システムの特徴も相まって『リメイク版デスティニー』からあまり写り映えが無い。 おまけに『リメD』では新規グラフィックが用意されていた中ボス達にも「グラシャラボラス」や「ヴェパール」等、まんま過去作から持ってきた流用が目立つ始末である。 全体的に一本道で、以前に通過した町や村に引き返したりするのが非常に手間。 本作のフィールド移動は従来シリーズの中でも特殊で、他の街やダンジョンに行く為にはそれらを繋ぐ『街道』という別のフィールドを移動しなければならない。街1つ分の移動でもそれなりの距離があり、序盤の終わり以降シナリオの大半を占める中央大陸で多くの街を訪れる事となり、サブイベント等の関係で離れた街やダンジョンに行くとなると相当時間がかかってしまう。 街道は様々な分岐があるが、シナリオ上行くことが決まってる場所以外には「この先は○○で危ない」「ここは違うだろう」等の理由で行くことが出来ず自由度が低い。中央大陸は様々な方角に道が分かれており、行く先々でこれらのメッセージが出て辟易する事も。 街道の風景や構造も基本的に似たり寄ったりで、見栄えにも乏しく行き来にあたっての作業感が強い(*2)。 もっとも、本作では街道のマップも下画面に表示される為か「前2作よりはマシ」なレベルになっているのが救い。 加えて、街道はダンジョン扱いになっているのか、従来のシリーズ作品のようにメニューを開いて自由にセーブをする事が行えず、フィールド画面なのにいちいち記憶陣を探す必要があり面倒。 一応現在居る大陸(中央大陸は段階ごとに)にある街やダンジョンを全て巡って「踏破」すると、ようやくフィールドマップ上を歩ける様になる。本作でのフィールドマップは従来作よりもサイズが小さく設定されていてモンスターとのエンカウントも無い為、移動の手間を大幅に短縮出来るようになり、またここでシリーズお馴染みの「フィールドマップ上での自由なセーブ」もようやく可能になる。 「スピルメイズ」に難がありすぎる。 ランダムダンジョンでリンクカウンターの消費ペースが早めなため、複雑な構造の場合、迷ってしまうとリンクカウンターがかなり簡単に尽きてしまう。 一部の宝箱や、戦闘によってリンクカウンターを回復する事が出来る。というよりほぼ必須であるため、シンボルエンカウントにもかかわらず戦闘を事実上強制される。そして、戦闘をきちんとこなしていても、ダンジョンの構造と運によってはリンクカウンターが尽きる事も……。積極的に敵と戦ってリンクカウンターに余裕を持たせようにも、敵の配置がかなりまばらな為それもままならない。 宝箱による3段階の回復効果も低めで、一番大きい「大回復」でようやく多少余裕がもてる程度で、一番低い「小回復」に至っては連続して取らない限り焼け石に水程度しか回復しない。もう少し増やしても良かったのでは? また中盤以降のスピルメイズでは、「リンクカウンターの消費が早まる」というデメリット効果の宝箱も多く配置されるようになる。持続時間は10秒なのでその間立ち止まっていれば良いが、この効果の宝箱の割合が多めで、またリンクカウンターを回復させる効果の宝箱と外見が同じなので事前に察知する事も出来ない。連続してこの効果が出てきていちいち立ち止まらなければならない為ストレスになる。そのまま行動すると怒涛の如く勢いでリンクカウンターを消費する。 ではストーリー攻略の為に最低限必要なもの以外は放置すれば良い…とも言いたいが、これをクリアする事でしか入手出来ないアイテムや称号等も多く存在し、コンプリートを狙うならば必然的にかなりの数のスピルメイズに挑戦しなければならない。 そもそもスピルメイズの中でだけ歩数制限がある事についての理由付けは、本編では全くされていない。 リンクカウンターが尽きた場合は その場でゲームオーバー で、リスクが非常に重い。本編中でも事前にセーブしておくようアナウンスされてはいるが。 そして、本作の隠しダンジョンはこのスピルメイズ形式となっている。さらにやり込み要素として、この隠しダンジョンの中にランダム(低出現率)で出現する生物を30匹(うち3匹はイベントで登場するため実質27匹)保護すると言うものがある。隠しダンジョンの強力な敵との作業戦闘を強制されながら、なかなか出現しない生物を延々探し出す作業はかなりの苦痛。しかもこのダンジョン、それなりの設定があり専用BGMも流れるのにマップは汎用のスピルメイズの流用というお粗末なものとなっている。 救済策として、一定の階層までたどり着くとそこから再開出来るようになる為、一度その層まで行ってしまえば徐々に探索も楽にはなってくる。 とどめに、下画面のダンジョンマップも街道や通常ダンジョンとは異なり明確な分岐点等が記載されず大雑把で、フロア出口の方向確認くらいしか役に立たない。 一応メインシナリオで必ず入る事になるスピルメイズでは初期リンクカウンターが多く設定されているので、サブイベントや裏ダンジョンでのそれと違い『スピルメイズがクリア出来なくてシナリオが進まない』という事態にはさほどならないのが救い。 BGMの音質が全体的に粗い。 音割れが目立ち、それを抜きにしても他のDS作品の中では粗が目立つ部類。特に戦闘終了後のリザルト画面でのBGMは聞くに堪えない程。スピーカーの音質が改善されたDSiや3DS(LLは除く)、もしくはイヤホンで聴けばそれなりに聴けるようになる。 また曲自体のクオリティは悪くはなく、機械人戦の「誰がために戦うか」、カルセドニー戦の「飛翔!対空!!」、ラスボス戦のBGMは評価が高い。 称号コンプリートが不可能 というのも、称号の中には特定の街にいる住民と会話する事でプレイヤーキャラの戦歴に応じて入手出来る物が存在するのだが、称号獲得済みのキャラの記録が他のキャラに抜かれてしまった場合は称号が剥奪されてしまう事から、全キャラでの戦歴称号獲得は事実上不可能とされている。 この為か本作での称号コンプリートは通常称号+戦歴称号とややこしく、シリーズにおけるやり込みの醍醐味が潰されてしまっている。 一部ミニゲームの規模の小ささ 本作にもシリーズお馴染みの闘技場やカジノがあるが、そのどちらも従来シリーズ作品と比べると規模の小ささが否めない。 闘技場は個人戦しか出来ず、勝利ごとのキャラの掛け合いのバリエーションも基本使い回しで、優勝した際のやり取りも全員同じ会話…と、ボリュームに欠ける(*3)。 一応『アビス』のガイと対戦できるサプライズはあるが、戦闘中のボイスどころか会話も無く終始無言な為味気が薄い。 加えて、コネクトパネルで召喚可能な歴代キャラクターも、シナリオで戦闘可能なカルセドニーにしかボイスが無い。 カジノもスロットしか出来ず、しかも大当たりを出してメダルを入手するより、純粋にガルドをはたいてメダルと換えた方がずっとコスパが良い。終盤のスピルメイズを巡っていると高価な素材が大量入手出来、それを換金すればさほど難しくない。 カジノの景品交換システムがずさん 一度につき1つずつしか交換できない。複数手に入れる為にはいちいち話しかけてメニューから景品を選ぶ手間がかかる為非常に不便。また所持限界数以上の場合にその景品を入手すると「持ちきれませんでした」というメッセージと共に景品が手に入らないばかりか、その分のメダルも返却されないという重大な欠陥がある。 恐らく普通の宝箱などでアイテムを入手した際の処理を使いまわしていると思われる。シリーズでは数少ないドーピング用の薬草を比較的安価に扱っている場所なだけに尚更惜しいところである。 重大なバグの存在 ひとつは、序盤の町のスピルメイズクリア後に使えるようになるアヒルボートの選択肢で「アヒルボートNO!」の選択肢を選んでから町から「フィールド」に出ると画面が孤島に切り替わり、そこから脱出できなくなる現象。 もうひとつは、クリア後にラスボスをもう一度倒すと裏ダンジョンでイーロイを集めた数、および町の発展状況がリセットされてしまうというもの。 どちらもゲームの進行や攻略に大きな支障を与え(前者に至っては「ハマり」)、その条件も通常プレイで充分ありうる範疇のものであり、これらに泣かされたプレイヤーも居るだろう。 本作のラスボス「クリード・グラファイト」について + ネタバレ注意 クリードは、大まかに言うと「故郷を復活させるため」に動いており、それ以前から戦争続きの故郷の平和を祈っており、幼馴染の女性リチア・スポデューンと共に人々から争いの思念のみを抜く計画を実行するという、『ファンタジア』のダオスを彷彿させるタイプのラスボスである。 しかし、その手段は『本来は他人の心を侵食・破壊する戦略兵器を無理やり小出力かつ特定ノベクトルのみに作用するように制御しながら利用する』という非常にリスクの高いものであり、クリードの想い人でリチアの姉フローラ・スポデューンも危惧して異を唱えていた。その手段も多くの人間(女子供含む)を実験素材のように犠牲にした末生み出されたものである。案の定それは失敗に終わり、故郷が滅んだ上フローラも暴走した巨大装置に自らを封印する大惨事となり、故郷とフローラの復活を巡ってもう1人の計画推進者であるリチアと対立、精神体となった2人は人間の心に寄生しながら永きに渡って争っている。 その間、クリードは多くの人間の心に寄生して精神を崩壊させ(*4)、シングやコハクの家族、エストレーガ帝国の先代皇帝、(間接的にだが)ベリルの祖父もこの争いによって悲惨な末路を迎えている。この事実に、お人好しな性格のシングでさえ怒りを露にリチアを非難し、一度は協力を拒んでいる。 クリード本人も人間の事を見下しており、コハクを甚振りシングを瀕死に追い込み、人間が苦しみ死に行く様を笑って見物したり、彼を何より想っている部下インカローズにも随所で邪険にした扱いが散見され、彼女の死を受けても「あの役立たずめ」と忌々しげに一蹴するなど、「平和を望んでいた人物」と言うには納得しがたい悪辣ぶりが随所で目立つ。(*5) それでいて、最期は自身の内に秘めた欲求が満たされて救われた上でフローラと共に安らかに心中するという、被害にあったキャラや彼の所業を見せつけられてきたプレイヤーにとっても釈然としない最後を迎える。 一方のリチアも同罪ではあるが、自身がクリードと進めた計画を心から悔いており、自身の行いをヒスイや一般庶民から非難され、一度は協力を拒まれ、幾度も人間に命を狙われ、故郷の崩壊する瞬間を精神が崩壊するまで繰り返し強制的に見せつけられるなどの仕打ちを受けており、それを巡る本人の心理描写もきちんとなされているため、批判は少ない。 CG版について 本作は、収録ムービーだけが異なるという異例のバージョン分け商法が取られている。当然ながらDSの性能上、ムービー自体は動画再生によるプリレンダムービーを採用している。 1つは従来通りのアニメーションムービーを収録したもの。もう1つはシリーズ初の3DCGキャラクターによるムービーを採用。CGムービーはリメイク版『デスティニ―』でCGムービーパートを担当した白組。 が、このCGキャラがいのまたイラストとは大きくかけ離れたアレンジであり、シリーズファンから満場一致で「キモい」「モッコスの再来」「コレジャナイ」の烙印を押されてしまった。 + アニメVer.とCGVer.OPの比較 http //www.nicovideo.jp/watch/sm5725304 + 登場キャラの簡易比較 ※画像サイズが大きいのでクリックしてご覧頂きたい 結論から言えば「公式 "実写版○○" ネタ」状態。「元々アニメ調のいのまたデザインを、CG化すること自体が無茶」との声は発売前からあったが、その不安が的中してしまった。そもそも、アニメ風のキャラクターデザインや漫画的表現がこのシリーズの特徴でもあり、それをわざわざ写実的なデザインにしようという発想自体が間違っている。 上記の画像を見てもらえば一目でわかる通り、デフォルメを排した写実路線にした結果、とにかくリアルさが悪目立ちをしてしまっており、いわゆる「不気味の谷現象」が発生している。グラフィックの元絵とのギャップの凄まじさ故に相当叩かれてしまった。 いのまたデザインの西洋ファンタジー風の凝った服を、世界観に合わないアジア系の薄い顔立ちのキャラ達が着ている為、ただのコスプレ集団にしか見えない。 一応、この中で唯一ヒスイは割と現実的な服装をしているため、違和感は少ない。プレイヤーからも「ヒスイはまだ見れる」と言われている(*6)。 「同じ路線で行くとマンネリ化が進むため、あえてユーザーの想像しなかったであろうCGでの表現に踏み込んだ」という考えから開発されたのだが、マンネリ打破自体はよいものの試みの方向性を見誤ったと言わざるを得ない。 なお、テイルズキャラがリアルな3DCG姿で登場したのは『ソウルキャリバーレジェンズ』でゲスト参戦した『シンフォニア』のロイドが最初である。こちらはそれほどギャップは激しくない。 とは言え違和感自体はどうしても出てきてしまうため、否寄りの評価となっている。ネタ的に「8頭身ロイド」「きれいなロイド」等と揶揄されることはある。 また、CG版の他の部分でのキャラグラフィックは、公式からもアナウンスされている通り、アニメエディションと共通であり、ゲーム内容にも一切差は無い。 ゲーム中でのキャラの立ち絵やスキットでの顔グラフィック、秘奥義発動時のカットインも全てアニメムービーエディションと同じな為、CG部分とアニメ部分のちぐはぐな混在によって視覚的にも違和感が大きい。 総評 シナリオ、システム面共に若干の粗こそあるが総合的にはしっかり作り込まれており、携帯機のRPGとしては十分良作と呼べる作品である。 昨今のハイスペック据置機のシリーズ作と比べればボリューム面で物足りない部分もあるが、ハードの性能を考えればそれは仕方の無いものであり、実際に携帯機でこのボリュームを実現した事を評価する声は多い。 まして極薄ボリュームとしてファンのDSテイルズへの期待を失墜させた『テンペスト』から、これほどボリューミーな長編RPGにまで昇華させたというのは非常に大きいだろう。 余談 いのまたテイルズの次回作『グレイセス』では『イノセンス』同様の3Dグラフィックとしての発売となった。 そして同作が転機になったのかは定かでは無いが、以降の作品では3Dが基準になり、2Dテイルズは衰退への道を歩む事になってしまった。 『テイルズ オブ バーサス』では、主人公シングとヒロインのコハクが出演している。また、『テイルズ オブ グレイセス』にはコハクが、『テイルズ オブ イノセンス R』にはコハクとヒスイが出演した。 PSVで今作のリ・イマジネーションとして『テイルズ オブ ハーツ R』が発売。本作でNPCだったカルセドニー、新規キャラのガラドがパーティに追加されている。
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テイルズ オブ ファンダム Vol.1 クレスバージョン/ミントバージョン 【ているず おぶ ふぁんだむ ぼりゅーむわん くれすばーじょん/みんとばーじょん】 ジャンル ファンディスク クレスバージョン ミントバージョン 対応機種 プレイステーション 発売・開発元 ナムコ 発売日 2002年1月31日 定価 3,990円 判定 なし ポイント シリーズ初のファンディスク作品間を越えた夢の共演手応えのあるミニゲーム完全に無意味な分割商法 テイルズ オブ シリーズ関連作品リンク 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その他 概要 テイルズ オブ シリーズのファンディスク。『ファンタジア』『デスティニー』『エターニア』の3作品からキャラクターが登場する。 特徴 カオベンチャー シリーズお馴染みの会話システム「フェイスチャット」をモチーフにしたアドベンチャーゲーム。 シナリオは各作品から1本ずつあり、『ファンタジア』からはチェスターと妹のアミィがトーティス村をはじめて訪れたときの話である「宝石の思い出」、『デスティニー』からはスタンの妹のリリスが主人公として活躍する「リリスがんばります!」、『エターニア』からは本作品オリジナルキャラ・プリムラとキールが事件を解決する「晶霊探偵!~キール・ツァイベル最後の事件?~」の3本である。 シナリオは選択肢を選びながらエンディングを目指すものであり、シナリオの分岐によりエンディングが変化する。 シナリオ分岐は選択肢によって分かれる「選択肢分岐」と、パラメータ値(*1)によって分かれる「自動分岐」がある。 前者は選択した内容によって分岐し、後者はそこに到達するまでのパラメータによって進む道が自動的に決定される。 カオドラ シナリオを鑑賞する「プレイ」やオリジナルのシナリオを作ったりする「エディット」がある。 「プレイ」には公式の小作品を鑑賞できる「スキットオールスターズ」と、公式サイトTalesWeb(すでに閉鎖)で募集されたカオドラ作品から選ばれた作品が収録された「テイルズウェブ投稿作品」がある。 「スキットオールスターズ」には各キャラクターのひみつを書いたものや、作品を超えた夢の共演などがあり、ほかのモードをクリアするなどの条件を満たすと鑑賞できるものが徐々に増えていく。 「テイルズウェブ投稿作品」にはファンが作ったオリジナルの作品にキャラクターのボイスが追加されている。 クレーメルラボ フィールドに落ちてくるブロック(晶霊石)を消すパズルゲーム。 晶霊石には晶霊核(コア)と晶霊質(セル)があり、さらに角型と丸型に分けられ、色は赤・青・緑・黄色・水色・ピンク・白・黒の計8色がある。 晶霊石は同色同型の晶霊核と晶霊質を縦か横にあわせると消えます。 晶霊石を消すとゲージが増加し、ゲージが満タンになるとその色に対応する大晶霊(*2)が登場し、様々な特殊効果を発揮する(*3)。 キャラクター1人につき4体の大晶霊が決まっており、4体同時に呼ぶと更に隠し大晶霊を呼び出す(隠しは2体)。 使用可能キャラクターは8人(最初は6人。『シナリオモード』をクリアすると増える。)。 制限時間内に取れる点数を競う「スコアアタックモード」やキャラクターを選んで課題を制限時間内にクリアする「シナリオモード」、2人対戦をする「ふたりで対戦モード」などがある。 ギャラリー テイルズ オブ シリーズのイラストを見ることができる。 設定資料画やキャラクターの初期、SD、集合イラストなどがある。 ほかのモードをクリアするなどの条件を満たすと見ることができるイラストが増えていく。 評価点 作品を超えたキャラクターの共演を見ることができる。 各作品の主人公やヒロインの話、リッドとチェスターの猟師コンビ、ちょっと変わったすずとフォッグのコンビなど、そのバリエーションは豊かでファンを飽きさせない。 夫々の作品のエピソードを補完する『カオベンチャー』も完成度が高い。 特に『ファンタジア』の過去話をメインにした『宝石の思い出』のエピローグは、それまでのしんみりした展開からのあまりに急激などんでん返しで今なおファンの間で語り継がれている。 ほぼ完全なフルボイス 今現在では本シリーズのみならず当たり前な要素だが、当時は会話がまだまだ少なかったりボイスが一部だけだったり、チャットそのものを自由に見れなかった事を考えれば、キャラ達がほぼフルボイスで会話するという時点で十分ファンサービスとなりうる要素であった。 フェイスチャットイラストについて。 原作ではフェイスチャットがなかった(*4)『デスティニー』キャラのフェイスチャットイラストが新規書下ろしで登場。 一方、発売当時は解像度の粗いフェイスイラストを使用しチャットを行っていた『ファンタジア』側のキャラも、本作では『エターニア』基準の滑らかなタッチのイラストに書き直され、他作品のキャラとの共演時も違和感を感じない。 今作で製作された2作のフェイスチャットイラストは、『なりきりダンジョン2』等の以降の派生作品の多くでも使用される事になり、『エターニア』並びに本作がフェイスイラストの一つの基準になったとも言えよう。 原作で出番が少なかったレイスが多く出ている。 原作ではレイスは出番が少なく、1つのダンジョンでしか参戦しなかったので、出番が多いことを評価する人もいる。 クレーメルラボは対戦用落ちゲーとしてはなかなかの出来。ブロックを消すことでその色ごとに技が使える。 キャラによって使える色が異なるため、強弱がある。 その完成度故に、後に携帯アプリのミニゲームでクレーメルラボが配信される程。 フェイスチャットは各作品をやっているとニヤリとできるネタが多く仕込んである。 ファンタジアは過去話、デスティニーは後日談、エターニアは(オリジナルキャラがメインではあるが)ちょっとした推理ADVとなっている。 特にデスティニーでは主人公の妹であり、ファンタジア(PS版)、エターニアにもゲスト出演しているリリスをメインに据え、何故各作品へゲスト出演に至ったかを知ることができ、正しくシリーズファンへのサービスとなっている。また基本的に話が暗いデスティニーに救いをもたらした点で漫画版と並んで評価できる。 ただし関連する設定展開が改変されている続編やリメイク版とは話が繋がらない。もっとも続編とリメイク版が出たのは本作より後であり、ファンディスクである本作の要素にまで手が及ばなかった可能性もある。 賛否両論点 ミントが恋愛小説のマニアになっている、とキャラが少しばかり崩壊している。 とはいえ、原作の『ファンタジア』でもミントがとある一組のカップルの恋路に首を突っ込むサブイベントがあり、はまった理由もそのカオドラで描かれている(*5)ので、原作の延長線上としてそこまで違和感のある話ではない。 それでも少々描写が過剰になったとも取れるので、原作ファンでも賛否はわかれている。 パッケージが『クレスバージョン』『ミントバーション』に分かれているが、内容はどちらも同じで分ける必要がない。 PSソフトは生産時期によりパッケージ絵が違うことも多いが、こういったただのイラスト違いはほとんどない。 片方のバージョン限定の要素がない為、「両方揃える必要が無い」とも取れる。 問題点 出ていないキャラクターがいる。 『ファンタジア』と『エターニア』からは原作で操作可能キャラクターは全て出ているが『デスティニー』からはウッドロウ、マリー、コングマン、ジョニーが出ていない。一部キャラは台詞の中で言及される程度。 デスティニーは近年の作品と比較してもキャラが多いので仕方ない面もあるが、さすがにメインキャラクターであるウッドロウを外すのはいかがなものか。 もっとも、彼ら4人のチャットイラストは後に『なりきりダンジョン2』での出演の際に書き下ろされる事になるのだが。 「テイルズウェブ投稿作品」の作品が『エターニア』しかない。 当時最新作の『エターニア』の投稿が多いのは仕方ないが、せっかくのコラボ作品なので他作品も欲しかった所。 台詞の字幕が存在しない 当時のシリーズとしてはこれが一般的な仕様なのだが、ほぼ完全なフルボイスの今作では台詞が聞き取りにくい箇所が散見され、それに対してのフォローがされていない。 BGMの殆どが原典ゲームからのアレンジすらされていない完全な使い回しで新鮮味に欠ける。 一部キャラのストーリーのクレーメルラボの難易度がすさまじく高い。暗闇+高速落下の中で連鎖をする必要があり、かなりの運ゲーである。 総評 賛否両論や問題点がいくつかあるが、全体としての完成度はなかなか高く、ファンからはおおむね好意的に迎えられている。 メディア容量故原作では実現できなかったフルボイス、各作品のクロスオーバーに留まらず原作の補完や拡張を行っているのもファンとしては嬉しいところ。 各作品のファンならば、今現在でも十分楽しめる一品である。 その他 小説版「テイルズ オブ ファンダム~旅の終り~」は「宝石の思い出」ならびにその原作である『ファンタジア』とその続編『なりきりダンジョン』をさらに掘り下げたものとなっている。 ただしリメイクでは削られた・改悪されたシナリオやシステムが関わっているため『なりきりダンジョンX』とは話が繋がらない。 また、作者はあとがきで『Vol.2』に期待していたことが窺える。…のだが、実際に発売された『Vol.2』はそんな氏の期待を裏切るかの如く酷い出来になってしまった。…もっとも、あちらはファンダムの名を掲げてこそいるが本作との関係は特にないのだが。 本作で出た内容がいくつか後の作品にも影響が出ている。 PS2版『デスティニー』ではリオンの甘い物好き(*6)やチェルシーのおまじないの矢がスキットなどで出ている。 リッドとチェスターは他のお祭りゲーでも息が合っている。 しかし、本作で仲が悪かったクラースとキールは仲が良くなっている。 近年のお祭りゲーではキャラ人気や戦闘システムのすり合わせの関係もあり、本作やなりきりダンジョンでは出たが、後のRMなどでは出なくなったキャラも。